茶殻と空回りする日々
全然好みじゃなかった日本語の小説、本棚に立ててある。
読み返してみても、やっぱり楽しめなかった。
でも、何年もの時を経て、今も変わらず手元にある。
「海外生活あるある」、日本の物が捨てられない。
物に限ったことではなく、食べ物もそう。
日本の物は、賞味期限が大幅にすぎようが、おいしくなかろうが、絶対に捨てない。
髄までいただく。
恥ずかしくて言えなかったのだが、飲んだお茶の茶殻ですら、「捨てるの、もったいないなぁ」と思う。
そして、言えなかったのだが、食べている(笑)
例えば、黒豆茶の茶殻。残さずにいただく。
こんな風に。
ご飯を炊くときに、黒豆茶殻と塩をひとつまみ。
黒豆のほんのり苦みがたまらない一品。
ちなみに、私が飲んでいるのは、北海道産オーガニック黒豆茶。本当においしい。
それから、ゴボウ茶の茶殻。
日本産のゴボウなんて、カナダでは手に入らない。
日本から持ってきた、国産ゴボウ茶。無駄に出来ない。
黒豆茶、ゴボウ茶。こうしたものの茶殻は、まだ食べやすい。
しかし、ずっと考えつつ、結局毎日のように捨てていたのが、緑茶の茶殻。
ふと調べてみたら、静岡では、茶葉や茶殻を食べているというではないか!
栄養も豊富だったとは。
やだ、今まで捨ててた、もったいない!
ということで、ここ最近は食べている。
漬物や佃煮、ドレッシング、肉や魚を焼く時のたれに混ぜたりして。
きゅうりの浅漬け、緑茶茶殻入り。
もちろんながら、ほんのり緑茶味。
レシピをググってみると、茶殻を乾燥させて、ふりかけにするというのが結構出てくるのだが、このひと手間が、私にとっては面倒だったりする。
↓こんなの見つけた。いずれ試してみよう!
このサイトでも紹介されていた、茶殻入りレンコンきんぴらは、たまに作る。
もちろんながらの、ほんのり緑茶味きんぴら。
うーん、でも。。。
「茶殻を食べたいがために、お茶を淹れるか?」とまで聞かれると、疑問。
いつの日か、「茶殻を食べたいがために、お茶を淹れてます!」と言えるようなレシピにたどりつきたい。
(どなたか茶殻の活用レシピをご存知の方がいたら、教えていただきたい! )
そんな茶殻をうまく活用しきれず、空回り感を抱える日々(→おおげさ!)。
時々、日本政府系機関でボランティアをしているのだが、なんていうか、長年同じことを繰り返すだけの創造性のなさにちょっとうんざりしている。
思い切って、「こうしたら、もっと使いやすいし、新規利用者も見込めると思う」と提案してみたところ、「ん~、まぁずっとこうやってきているので」と一蹴されてしまった。
「日系社会の発展に貢献」、「カナダと日本の架け橋に」、よく聞く気がするのだけれど。
。。。うーん。。。
もったいない、せっかくの日系組織なのに。
もったいない、もっとやれることがあるのに。
もったいないと思いつつ、何もできない無力感。
茶殻を目の前にしながら、空回り感をかみしめる今日この頃。