はんたいことばの衝撃
カナダで生まれ育つ2人の息子。日本語は私が教えています。
ひらがなを覚えたばかりのころ、
「はんたいのいみのことばをかきましょう」の問いに、
おおきい→(いきおお)
あつい→(いつあ)
たかい→(いかた)
…
これを見たときの衝撃は、今でも忘れられません。
ちなみにこれは長男のときも次男のときも起こった現象。
こちらにいる何人かのママ友に聞いてみると、
なんと皆も同じ経験をしたようです。
これって外国で育っているから?それとも日本の子もそうなのかな?
そんなときに出会い、今でも子供たちのお気に入りの絵本がコレ。
いつもさかさに暮らしているゆえ、話す言葉も全部
さかさまになってしまう、こうもりたちのお話。
「(りんごは)から~い」→あまいの意味
「(おならは)すご~くいいにお~い」→くさいの意味
はんたいことばを使ったら、こんな爆笑の絵本ができてしまうなんて!
大人が読んでも楽しめます。
ちなみに、こうもりの先生が言葉の授業の中で、
「おばけは?」と子どもたちに問う場面があるのですが、
主人公のこもりくんを除いたみんなは、
「こわくなーい」→本当は「こわい」の意味
と答え、
こもりくんは、おばけがこわくないので、
「こわい こわーい!」とニコニコしながら答えます。
すると、先生がちょっと怒った顔をしながら、
「おばけはこわくないでしょう?」と注意をします。
とても日本っぽいですよね。
こういう描写も文化の違いが垣間見られて、個人的には大好きです。
多民族国家のカナダでは見られない場面かなと思います。
お気に入りの日本語の絵本は、
孫の代まで残しておこうと(何十年も先の話ですが…)思っていて、
この本もその中の1冊です。