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まれにいいこと

小さないいこと探しながら、今日もなんとか暮らしています。

子どもとお金② ~はじめてのおつかい

『はじめてのおつかい』(日本テレビ)というテレビ番組が好きです。

親の気持ちでハラハラドキドキ、子どもの意外な行動が笑えたり、ホロっと泣けてきたりして。

番組には2歳後半から4歳くらいの子どもが出演しているようです。

 

我が子も、あれくらいの年齢になったら、ひとりでおつかいに出して、ビデオカメラを持って、後ろから盗撮して歩こうと思っていたのですが、土地柄そんな瞬間は訪れず、長男においては、つい最近10才になってしまいました。

 

以前、「カナダでは、学校の登下校に親が同伴する」という話を書きましたが、それと同様に、明確な法制度はないものの、小さい子どもに留守番をさせたり、一人で外に出したりするのは基本的にNGとされています。 

(通報されてしまうこともあるので、注意が必要です!)

yotoro.hatenablog.com

 

 

カナダの算数、日本と勝手が違っていて、結構イライラすることが多いのですが、唯一イライラしないのが、「お金」の計算に関する授業です。

幼稚園から少しずつ、小学校1年生からは、かなりしっかり習います。  

yotoro.hatenablog.com

 

カナダのお金、日本と同じく、紙幣と硬貨があります。

f:id:Yotoro:20190505105547p:plain 紙幣は、100ドル、50ドル、20ドル、10ドル、5ドルの5種類。

 

 

面倒なのは、硬貨。

① 5種類の硬貨それぞれに、呼称がある。

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写真右から、

2ドル =トゥーニー

1ドル =ルーニー

25セント=クォーター

10セント=ダイム

5セント=ニッケル

......私は、うろ覚えです。

「ダイムでいいわよ」なんて言われたら、「え?それって、いくら?」と聞き返します(笑)

 

② コインの違いが分かりづらい。

まず、サイズ感が微妙。10セントの方が高いのに、5セントより小さくて極薄。

また、25セント、10セント、5セントは同じ色なので、財布の中からうまく探し出せず、あたふたします。

結局、大きなお金で支払い、結果、コインで財布がパンパンになります。

 

③ 製造・使用が廃止された1セント、価格にはしっかり存在する。

f:id:Yotoro:20190506104531j:plain 2013年、製造廃止された1セント(呼称:ペニー)

廃止の原因は、主原料・亜鉛の価格高騰による、製造費高騰のためでした。

製造・流通・使用は廃止されたものの、商品の価格には、1セント単位まで、しっかり現存します。

例えば、パン1均=$2.77(2ドル77セント)のように。

四捨五入ではない、独特の切り上げ、切り下げ方法があり、慣れるまで結構厄介です。

 

ということで、私は使いこなすのが、かなり面倒に感じる、カナダのお金。

そんな大人にならないために、子どもたちは頑張って勉強しています(笑)

 

余談ですが、25セントにはいろいろな柄があり、コレクターも結構います。

写真は、今日、たまたま財布に入っていた25セントたちです。

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長男(10歳になりました、つい最近!は、1日の大半がコンピューターを用いた授業なのですが、決められた金額の中で、Amazonで何をどれだけ買えるか、ということに少し前まで取り組んでいました。

 

買いたいものと、それにかかる送料を計算し、その後、消費税13パーセント(消費税は、州によって異なります)をかけて、決められた金額の中で、欲しいものがどれだけ買えるかということを、やっていたようです。

 

消費税まで考慮して、計算しなければならないあたり、高学年に入ってきたなぁと思います。

ちなみにカナダでは、授業中、計算機を使うことが許されているので、13パーセントの計算は、全く問題ありません(一応、頑張って自分で計算して、最終的に使っても良しと言われてるらしいけど...(笑))。 

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次男(7歳)は、数か月前、めずらしくテストがあり、お金に関するものでした。

 

日本でもよくある買い物を題材とした、足し算・引き算問題の他、

① お金の写真を見て、それがいくらを示しているかを問う問題。

② 指定された金額を作るために、どのコインが何枚ずつ必要かを問う問題。

③ コインの組み合わせ方を問うもの。

例)問:75セント支払う為のコインの組み合わせを、3パターン書きなさい。

  答:①25セント3枚

    ②25セント2枚+10セント2枚+5セント1枚

    ③25セント1枚+10セント4枚+5セント2枚

 

このような問題を見ると、算数の問題というよりは、生活に直結する問題的な感じで、カナダらしいなぁと思います。

 

 

ここ最近、息子ふたりが、同じタイミングで、お金に関する授業を受けていたこと、長男の友達が泊まりに来る予定があったことから、長男が、「自分のお金で、(普段私が買わないジャンキーな)お菓子を買いにいきたい」と言い出しました。

 

「1人3品ずつ購入したい」こと、そしてなぜか、「弟も買い物に連れていく」こと、「弟の分のお菓子も自分のお金で買ってあげる」ことを提案してきました。

(そこまで言えば、私がOKすると思ったんだろうな(笑))

 

さすがに10才にもなれば、ひとりでお買い物、という姿も、まれではあるが、あり得る年齢。

これはよいタイミングかもしれないと、承諾しました。

自宅から徒歩5分弱の個人商店に行かせることにしました。

 

・ 交通ルールを守ること(カナダでは子供だけで歩くことが、滅多にないので)。

・ 商品の値段を、おおよそ頭の中で計算して、手持ちの金額を上回らないように気を付けること(20ドル(約1645円)持っていたので、そんな心配は無用かと、この時は内心思っていたのですが...)。

・ おつりをきちんともらってくること。

・ 原材料に気を付けること(長男はアレルギー持ちなので)。

を、言い聞かせました。

 

帰ってくるなり、

長男:「ママーーー!お店の人、めちゃくちゃいい人!!20セント(約17円)多くおつり貰った!」

私 :「へぇ、よかったね!いくら使ったの?」

長男:「19.45ドル(約1600円)!でも、おつりを75セント(約62円)くれたんだよ!」

 

次男が言うには、

「お兄ちゃんが、笑顔で大きな声で挨拶すれば、おまけしてくれるかもしれないから、お店に入ったら、お店の人にまず挨拶に行こう!」

と言ったようで、本人たちはその作戦が大成功したと思っている模様。

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食料品系の買い物ではほぼないけれど、カナダでは、何かしらサービスしてくれたり、ディスカウントしてくれたり、言った者勝ちの場面は結構あるので、よく見てるなぁとちょっと感心。

 

買ってきたお菓子は、ガム、飴?ラムネ?、グミの計9点。

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この写真以外の4点は捨ててしまったのですが、ばら売りグミが小袋に入っているもので、どう見ても1点100円程度の物たち。

「高くない?!」と内心思うも、レシートがないので確認も取れず。

私も普段、この手の物は買わないので、値段感覚ゼロ。

長男は、「頭の中で計算してたから、間違いない」と言うので信じるしかない。

 

日本にはない感じで(いや、あるかな?)、ちょっと面白いかな?の、お菓子はコレ。

好きな長さに切って食べられる、テープガムです。

味は、普通!ほんのりブルーベリー味。すぐ味がなくなります。

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次回に向けて、

・ レシートをもらってくること。

・ 買い物では、通常ディスカウントは期待できないこと。

を注意点として追加。

 

‟20セントおまけというより、むしろ、ぼられたんじゃ…?”

‟しかも、こんな体に悪そうなもの!!”

‟いくらなんでも、20ドルは使いすぎだろう!!”

‟日本のテレビでは、もっと小さい子が「家族のための」おつかいしてるんだけどな!!”

という、心の中の鬼声を押し殺し、初めて自分たちだけで買い物に行けたことを、まずは喜んであげることに。

 

それにしても、一人でおつかい、小さい頃から行かせられる日本って、やっぱり治安がいいんだなと思います。

そして、登下校の親同伴も含め、こういう点でカナダでは子どもの自立が遅れているなと感じます。

 

ちなみに『はじめてのおつかい』の制作者によると、5歳3か月をすぎると、カメラに気付いて鬼ごっこ状態になってしまう子が多いようです。

あぁ、私も我が子のはじめてのおつかい、盗撮したかったなぁ~。

 

 

↓ 「子どもとお金」シリーズ、①は、こちらから。

yotoro.hatenablog.com