まれにいいこと

小さないいこと探しながら、今日もなんとか暮らしています。

あいまいな、やさしさ

かなり、ご無沙汰しております。

今は、つかの間の日本滞在を終え、カナダに戻っております。

日本滞在中、子どもたちは、素敵な先生と優しいお友達に囲まれ、学校生活を、大大大!満喫することができました。

カナダでは経験のない、がっつり宿題生活にも慣れ、「あぁ、これが習慣化してほしい!」と切に願う母......すでに無理そう( ノД`)

 

 

日本滞在中、長男の宿題の中で、障がい者にやさしい社会は、どうやったら実現できるかを考える」というものがありました。

 

まず、英語を母語とする息子が、「〇〇にやさしい」という日本語の意味合いを理解できているのかどうか?

聞いてみると、「暮らしやすいとか、安心できるとか、Comfortableって感じ?」と言うので、この点はクリアしているなと、ほっとしました。

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そんな経緯もあって、日本滞在中、息子は、パラリンピック関連の特集番組や、24時間テレビを、食い入るように見ていました。

 

障がいを持つ方が、日常生活上、十分な支えを得られていない現状や、いまだ差別があること、また、これまで知り得なかった、障がいの多様性を知り、ショックを受けていました。

街で見かけたことがある。

学校で少しおしゃべりをしたことがある。

教科書で読んだことがある。

その程度で得られる情報や想像力には限界があったのだと、気づいたのだと思います。

 

某ニュース番組では、パラリンピック会場が、実際に障がい者が利用するのに理想的な作りになっているかどうかを検証していました。

障がいを持つアスリートの方が、現場視察を行ったのですが、各設備の細部(例えばシャワーヘッドの位置など)で、様々な改善点が見つかっていました(直せる部分に関しては、今後対応していくという話でした)。

私たち素人目では、素晴らしい設備に見えても、実際に障がいを持つ方にとっては、決してそうじゃない。

テレビを通してですが、そういう、日常生活の中では知り得ない現状を知る機会が得られました。

 

f:id:Yotoro:20190910055055p:plain→ ボッチャという競技のことも、初めて知りました。

それまで息子は単に、「もっとたくさん車いす専用通路を作ったらいい」、「周りの人が積極的に手を貸してあげたらいい」など、一般的なことを考えていたようです。

それもとても大切なことです。

 

そして、様々なテレビ番組を通して、「もっと障がいを持つ方の実際の生活を見たり、考えや思いを聞く機会を設けて、より具体的で的確なニーズを知りたい」というような考えも持ったようです。

日常生活の中で得られる情報や想像力には限界がある。

どういう場面で、どのように手を差し伸べられるのか、どういった障がいとそれに応じたニーズがあるのか、具体的に知ることができたら、その先にやさしい社会が実現できるのかもしれないねという話になりました。

 

そういう意味で、日本のテレビ番組は素晴らしく、学ぶことも多かったです。

大人の私ですら、想像もし得なかった現状をテレビを通して見聞でき、「障がい者にやさしい社会」の概念を見直す機会となりました。

 

昨今、日本テレビの『24時間テレビ』が、やり玉に挙げられているようです。

出演者の高額なギャラの問題、高額な製作コスト、マラソンの意味が不明等々、「テレビ局の傲慢じゃないか、偽善じゃないか」というような議論があるようです。

でも......。個人的には、これからも続けてほしいと思っています。

きっとピュアな製作者の思いがあってスタートした番組だと思うから。

少なくとも私にとっては、障がいを持つ方、災害にあわれた方など、実際に『24時間テレビ』を通して見聞することで、尊厳や支援について考えさせられる日になっているから。

 

 

「やさしい社会」と言えば、こんな宿題もありました。

「環境にやさしい社会は、どうやったら実現できるのか。」

その昔、愛読していた雑誌『宣伝会議』で、こんな広告を見たのを思い出しました。

「リサイクルは 簡単でなければ ブームで終わる」

たしかにリサイクルって言葉は浸透しているし、積極的にやるべきだという認識も広くある。

じゃあ、どうやって?

みんなが実践するためには?

それは、誰でも出来る、手軽で簡単な方法が確立されなければ、社会に根付かない。

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当時は、あちこちで「リサイクル」促進が叫ばれていた時代だったけれど、その実践や浸透となると、まだまだ未知の領域でした。

「これは具体的な提言だな」と、やけに感動した思い出があります。

 

 

「やさしい〇〇」、「〇〇にやさしい社会」。

とっても便利な日本語で、伝えたいこともイメージとして分かりやすい。

でも、まるで具体性がなくて、とてもあいまいな言葉。

そして、これからの社会を担う子供たちと一緒に考えていくには、とても意味のある言葉だと思います。

 

 

~ やさしいつながり番外編 ~

日本滞在中、息子は、サントリーの「やさしい麦茶」が、大のお気に入りでした。「他の麦茶に比べて、やさしい味がする」らしいのです。

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※ 「すっきり香ばしく、やさしい味わい、雑味クリア製法」で、「やさしい素材 大麦・玄米・はと麦」を使用(サントリーホームページより)。

そう言われてみると、そうかも?

ということで、「やさしい麦茶」、大変お世話になりました。

「やさしい」って、すごく力のある言葉なんだなぁ(* ´艸`)