PTAについて考えてみた①
少し前の話になるが、日本に住む友達から、立て続けに、「PTAの委員になってしまった」という、泣き絵文字付きのメールが届いた。
私は、親としてPTAに参加した経験はないが、日本で教員をしていた時期があり、いろいろと思うところも。
そのあたりをつらつら書いてみようと決めたものの、カナダにも日本にも、辛口なことを書いてしまいそうな気がする。
現時点でのPTA組織も知らないのに、お門違いにならないだろうか。
将来的に消す投稿になってしまいそうな気がするけれど...
カナダの公立学校に通う、我が子たち。
まず、そのPTA組織について、少し紹介してみたい。
カナダと一言で言えども、世界第二位の面積を持つ広大な国。
州や地域、学校の形態等によって異なることもあるので、あくまでも「私の住んでいる地域の公立学校では」という話になる。
以前の投稿で、「カナダには、いわゆる日本的なPTAはない」と書いたことがある。
正確に言うと、Parent CouncilやSchool Councilと呼ばれる組織はある。
10人程度の親から構成され、1~2か月に1回、学校長や教頭らとミーティングを開き、学校経営の改善点やイベントの確認、寄付金集めの企画、運営計画等をしている。
ちなみに、このミーティング、誰でも自由に参加できる。
子どもが学校に行き始めて間もない頃、「これは、重要なPTA会議だ!」と思った私、英語力に自信がないので、夫を送り込んだ。
夫、お菓子を囲みながらの座談会に、いる意味がないと感じたらしく、滞在時間5分にして帰宅(笑)
私見だが、このCouncil、日本のPTA組織のように、「ないと困る」というようなことはなく、存在感も薄い。
日本のPTA組織を知っているからこそ、そう感じるのかもしれないが。
ゆえに、私はこれを日本的なPTA組織と同等には見なしていない。
様々な企画や運営、意見したり、着手したりもしているのだろうが、表立った舵取りは、校長や副校長がやっている印象だし、イベント時に挨拶程度はするが、それ以外で目立ってお目にかかることもない。
ちなみに、2年前までは、各クラスに、クラス代表(2名)が設けられていた。
やることはほとんどなく、年度初めのクラス名簿作成が一番の任務。
まれに、丁寧な人が代表になると、学校行事の連絡等を忘れないように、学校から全体に送信されたお知らせを重複する形で、再度メールで流してくれたり、担任との連携を密にして、気になったことをメールしてくれたりもした。
それから、冬休み前や年度末に、「担任の先生に、クラスで何かプレゼントをしませんか?希望者は〇ドルを私まで!」的な取りまとめをしてくれたり。
その程度の業務内容。
それが理由か分からないが、2年前からクラス代表は置かれていない。
現在、このクラス代表がいなくて困っていることは......ない。
何か連絡事項があれば、担任から一斉メールが来る。
しかし、そうした連絡事項もほぼないため、担任の業務が増えたということも無さそう。
個人情報の取り扱いをめぐって、名簿作成も難しくなっていた折、名簿がなくても、まるで問題はなく。
登下校時に顔を合わせるので、もし必要があれば、その場で直接連絡先を聞けばいいし、担任経由で入手することも可能。
しかし、このクラス代表、あってもよかったかな、というのが私の持論。
なぜなら、やりたい人が必ずいたから。
Councilにしても、クラス代表にしても、立候補で決まってしまう。
数少ない学校行事や遠足、各種クラス行事の際は、ボランティアが募集され、すぐに埋まってしまう。
日本で多くの人が、「できればPTAはやりたくない」と言っているのとはちょっと事情が違う。
そのことに関して、次回以降書いていきたいと思っている。