子どもとストレス
2016年末から北米で大流行した、ハンドスピナー(フィジットスピナーとも。英語ではFidget spinner)。
売り切れ店続出で、車を30分走らせて、郊外まで買いに行った。
1個2000円!
そういえば、自作のハンドスピナーを学校で販売した子がいて、問題になったな(笑)
で、日本に帰ったら、100均で売ってた!という、ショッキングな出来事も。
しかも、回したら、光がいろんな形に変化するオシャレなやつ!
今はカナダでも、安ければ1個50円程度で購入可能。
それでも売れなくて、山積みになっている。
ただひたすら回したり、それを眺めたりするだけのおもちゃなのだが、それで心が落ち着いたり、集中できたり、ストレス解消になるので、ADHDのカウンセリングに効果があるのでは?とも言われていた(結局、科学的な根拠は見つからなかったとのこと)。
とにかく、当時、子ども達はハンドスピナーをどこでも回していた。
授業中に回している子もいて、持ち込み禁止になった学校もあるらしい。
子ども達も、「癒される」瞬間ってあるんだなぁ、ストレスを抱えてるんだなぁと、思った出来事だった。
その後、似たような理由で流行ったのが、ストレスボール(スクイーズボールとも言う)。
しかもこれ、自宅で手軽に作ることもできるということで、一時は手作りモノも大流行。
風船と小麦粉さえあれば、出来てしまう。
↓ こんな感じで、子どもでも簡単に作れます!
このストレスボール、いまだに人気がある。
いろんなデザインがあって、集めるのも楽しかったりする。
こういうちょっと気持ち悪いのもあったり、
握りつぶせば、動物がうんちしちゃったり、舌を出したりするようなものもあり、
↑ これは内臓飛び出し系?
かわいいキャラクターものもあったり。
ドラえもん、欲しい...
こういうカバンに付けて持ち歩ける、キーホルダータイプのものも人気。
そして、今日買ったのが、コレ。
ベタベタする素材のストレスボールで、壁に向かって投げると、壁にくっ付く。
ウニウニして、ホッ(´▽`)
思いっきり投げて、スッキリ!
→ 壁にくっ付いているところ。
ずーっとやってる。気分爽快らしい。
子どもだって、社会で生きてるんだもの。
ストレスはあって、当たり前。
マラソン界を長く牽引してこられた、小出義雄さんがお亡くなりになり、教え子の一人である、五輪メダリストの有森裕子さんが、インタビューにこたえていた。
「小出監督の教えで、心に残っていることは?」との問いに、
「私、故障ばかりで。故障すると、『有森、なんで?と思うな。せっかく、と思え』と。意味のないことなんて、何もないんだと。どんなことが起きても、『せっかく』と思えたから、どれだけ故障しても立ち向かえた。ちゃんと向き合ってくれたことに感謝しかありません。」
ーーーhttps://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/04/24/kiji/20190424s00057000283000c.htmlより、引用
「頑張れ」という直接的な言葉は、時に人を傷つけたり、追い詰めたりすることがある。
辛い思いや不安な思いをしている人が、前を向いて歩くための言葉を、またひとつ教えられた気がした。
「頑張れ」と言わなくても、頑張れる力がみなぎってくる言葉。
子どもが壁にぶつかったら、ぜひ伝えてみよう。
ストレスボールでも解消できないストレスに押しつぶされそうになっていたら、一緒に「せっかく」と思って、立ち向かってあげよう。
そして、私自身にも、この言葉を活かしていこう。