好き嫌いの行方
このコマーシャル、あるあるすぎて、笑える。
食肉、加工肉を、製造、販売している、カナダのMaple Leaf Foodsという会社のCM。
この会社がどうこういう話ではなく、
本当に子どもって、色々な理由をつけて、
好き嫌いするなぁと、思う。
野菜が嫌、果物が嫌、
固すぎる、柔らかすぎる、
切り方が嫌、
変な味がする、
匂いが嫌、色が嫌、
熱すぎる、冷たすぎる......
その好き嫌い、どこまで許容して、どこから正そうとするか。
カナダには、給食制度がない。
週に何度か、ホットランチデーという、希望者が、有料(1食5ドル(約400円)程度)でランチを頼める日があるのと、
月に1~2度、ピザデーといって、希望者が、有料でピザランチ(ピザ&おやつで、ピザ枚数によって値段変動、1食3~6ドル程度)を頼める日があるくらいだ。
ほとんどの生徒は、弁当を持参。
弁当の中身はといえば、
サンドイッチ、ピザ、パスタといったところが主流。
何も入っていないパンだけ、マフィンだけ、ポテトチップスだけ、果物だけといった、
もはや弁当とおやつの境界線が曖昧な昼食も。
うちの子の弁当は、というと、主食の他に、必ず野菜と果物を入れるので、よく文句を言われる。
「誰も、野菜なんて持ってこないよ!」というのが、一番の理由。
負けじと、野菜入り弁当を作り続ける私、それでも、だいぶ妥協した。
「う〇ちみたいに見える」と言われたかぼちゃは、もう入れていないし、
「よく食べれるね!」と、友だちに言われたという、ほうれん草も、もう入れていない。
取捨選択の結果、限りなく、マンネリ化した弁当内容となっている。
体が成長する、栄養が必要な時期に、やっぱり食育って必要だと思う。
いずれ、この子たちも次の世代を育てていくのだし、食育をつないでいく責任もある。
そういう意味でも、
日本の給食制度って、すごく意味があるなと思う。
好き嫌いをせずに、バランスよく食べましょう。
食べ物を無駄にしないように、残さないで食べましょう。
皆と一緒に食べるっておいしいな。
家では食べたことのない、味付けやメニューもあるんだな。
旬の食材っていうのがあるんだな。
今日は七夕だから、お星さまいっぱい、特別給食なのか。
食事のマナーや、配膳、片付けも学びましょう。………
給食制度、賛否両論はあるのだろうし、
現代は、私たちが子どもの頃のように、
嫌いなものを無理に食べさせたりしないのかもしれない。
それでも、この経験は、子どもの頃に、
食事の楽しさや大切さ、
マナーや文化まで学ぶことができる機会なのだと思う。
それに、働く大人にとっても、ありがたい制度なのでは。
カナダで食育を学んだり、指導したりすること。
これは私のちょっとした未来の夢だったりする。